2012年をもって販売が中止されたRX-8
一旦はマツダのラインナップから消えてしまったロータリーエンジン(RE)
ですが、まだ開発は継続中との事です。
レシプロ方式のエンジンと違い、高速回転型のロータリーエンジンが
消えるとは考えられないので、
次のRE搭載車(RX-9)の登場を期待しながら待つとしましょう。
目次
RX-9は発売されるのか
マツダがREエンジンを搭載した次世代スポーツカーとして
RX-9を赤字覚悟で発売される可能性が出てきた。
事の発端は2015年に開催された東京モーターショーに
マツダがロータリースポーツ コンセプトの「 Mazda RX-VISION」
が公開されたことが、きっかけです。
RX-7やRX-8などのスポーツカーには、世界で唯一REを搭載している
事実があります。
2016年にはマツダが申請した特許の書類が世界中で話題になり
RX-9が注目されるようになりました。
そんな新世代のRXシリーズの新型RX-9について迫ってみたいと思います。
マツダRX-9に世界中が期待
昔のマツダと言えば(40年ぐらい前)ダサいという印象の会社でした。
大きなガラスにグレーの壁、
青色でMATUDAと書かれた看板が目印だったのを覚えています。
ところが、近年はマツダのディーラーの店舗を見てみると
黒を基調とした高級感を漂わせた店舗に改装しています。
そして、車のデザインでも赤色を基調とした大胆なスタイルで
次々と改善していき今は街中でも多くの車を目にします。
RX-9を市場に出すにあたり、マツダの営業推進部門は
次々に手を打ってきているように思われます。
ロータリスポーツカーの存在
<ロータリーエンジンとは?>
ロータリーエンジン(Rotary engine)とは、一般的なレシプロエンジンのような往復動機構による容積変化ではなく、回転動機構による容積変化を利用し、熱エネルギーをそのまま回転動力として出力する原動機である。
ドイツの技術者フェリクス・ヴァンケルの発明による、三角形の回転子(ローター)を用いるオットーサイクルエンジンが実用化されている。ヴァンケル型ロータリーエンジンとレシプロエンジンとでは構造は大きく異なるが、熱機関としては同等に機能する。
ロータリーエンジンの研究は原理的には古くから行われてきたが、その中で唯一実用化されたいわゆるヴァンケルエンジンは、1957年に西ドイツのNSU社とWankel社との共同研究により開発に成功した
ロータリーエンジンはマツダの歴史の中でも紹介しました
ロータリーエンジンを搭載していた
コスモ、ファミリア、ルーチェ、カペラに続いて
マツダ第5弾のロータリーエンジン搭載車として発売された
サバンナという車がありました。
その後そのロータリーエンジン搭載車として人気を集めたのが、
RX-7とRX-8になります。
RX-7は二度に渡るモデルチェンジを繰る返し、二代目はバブル時代の
スポーツカーブームと重なり多くの顧客に愛され販売台数を伸ばしました。
しかしながら、自動車排出ガス規制の強化を受けて
ロータリーエンジンの環境対策が行き詰まったことから2002年に生産を終了。
そして新たなマツダのロータリースポーツ車種として4ドア4シーターとして
開発されたRX-8が2003年にデビューを飾ります。
RX-8は優れたエンジン性能が評価されイギリスで
「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2003」を受賞した程です。
そんな優れたRX-8も国内の排ガス規制の対応が厳しかったり、
販売不振等の要素によって2012年6月22日に生産が終了。
これでロータリーエンジン搭載車はなくなってしまったものの、
唯一の救いが当時マツダの社長であった山内孝氏が
ロータリーエンジンの次期モデルの開発は
継続すると発表されていたことでした。
そこから約3年後の2015年に、
ついに次期ロータリーエンジン搭載車の
コンセプトカーが公開されることとなりました。
2015年の東京モーターショーで
次世代ロータリーエンジン搭載車のコンセプトカーとして
東京モーターショー2015で公開されたのがRX-VISION(ビジョン)です
2015年の東京モーターショーで発表された「Mazda RX-VISION」では
全長 4,389mm
全幅 1,925mm
全高 1,160mm
ホイールベース:2,700mm
タイヤ 前:245/40R20 / 後:285/35R20
リム 前:9.5J / 後:11J
に収まって「魂動デザイン」が採用されており、
息を飲むほどエレガントで美しいデザインはまさに
現在のマツダ最高峰のデザインと言っても過言ではありません。
ひと目でスポーツカーとわかるパッケージに、
圧倒的に低いボンネットと全高を可能にする
次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載し、
オンリーワンのFRプロポーションを生み出しました。
そして一番注目する点は、次世代ロータリーエンジンの「SKYACTIV-R」です。
次世代のロータリーエンジン
世界でマツダしかロータリーエンジンを生産していない
次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」が2015年の
東京モーターショーで存在が明らかに成りました。
「SKYACTIV-R」については、
これまでのロータリーエンジンの弱点を克服した
画期的なエンジンになるとされています。
その「SKYACTIV-R」エンジンについては、
2016年3月24日に「SKYACTIV-R」と思われる
「Rotary Piston Engine Mounted on Vehicle」という
特許が申請されたことが話題となりました。
マツダがこれ以前に最後にコンセプトとして公開していた
次世代RENESIS(ロータリーエンジン16X)は直噴だったことから、
「SKYACTIV-R」は16Xとは別物の可能性があり得ます。
また「SKYACTIV-R」の最高出力は400ps程度になると見られています。
2020年レンジエクステンダーEV等が登場か
「マツダ 技術説明会 2018」にて、
新開発のロータリーエンジンレンジエクステンダーを
搭載したモデルを開発していることを発表しました。
新型RX-9にもこのEVが搭載されるのでしょうか。
それとも、水素ロータリーエンジンを搭載して販売されるのかは
定かではありませんが早く発表されるのを心待ちにしています。
新型RX-9の価格は800万程度?
RX-9の価格は800万程度を目標にしているとの噂です。
この車の最大のライバルは国産車であれば日産のGT-Rかな。
外車であれば・・・
RX-9についてのまとめ
これまでマツダの次世代ロータリーエンジンの噂は
いろいろと出ていた者の、
RX-VISIONが公開されて以降、
ようやくマツダの次世代ロータリーエンジン
搭載車RX-9の話が進みつつあります。
ロータリーエンジン搭載車は、
「マツダ・コスモ」から始まりRX-8で一旦歴史の幕を閉じていましたが、
それらの意識を引き継ぐ次世代ロータリースポーツ車
RX-9が再び新たな歴史を切り開くこととなります。
RX-8というよりかは、
実質RX-7の後継車種とも言える
RX-9の登場には期待をせざるを得ません。
今後RX-9の情報が入手出来次第すぐに報告させて頂きます。